電車の運転って難しいの?

鉄道

こんにちは。けたろうです🚃

読者の皆さんは普段鉄道を利用されるでしょうか?

先頭車両に乗ったことのある方は、一番前に運転士が座っているのを見たことがある方もいらっしゃると思います。

そこで今回は、「電車の運転って難しいの?」をテーマに記事を書いていこうと思います。

電車は自動運転ではない!

一部の鉄道会社を除き、電車は自動運転ではありません。

踏切やホーム上の安全確認を行わなければならないというハード面での課題から、多くの鉄道会社では運転士がレバーを動かし、加速とブレーキを行っています。

運転の基本は力行→惰行→ブレーキ

電車を走らせること自体は簡単です。

マスコン(自動車で言うアクセル)のレバーを動かせば加速、ブレーキのレバーを動かせば減速します。

運転の基本的な流れとしては、

力行(加速)惰行(そのまま惰性で走らせる)ブレーキ

となります。

簡単な例を用いて説明します。

例えば、A駅からB駅に向かって電車が走るとします。

このグラフは運転曲線図と言い、A駅からB駅までを走る電車の様子を表しています。

A駅を発車した電車は100キロまで力行(加速)します。

100キロでしばらく走ると、B駅に近づいてきたころには自然に90キロまで速度が落ちています。

そして、駅に停車するためにブレーキを行い、B駅に到着します。

これが運転の基本になります。簡単そうに見えますね(笑)

車の運転との違いは?

車やバスと違い、電車は決められたレールの上を走るため、ハンドルを回して曲がりたい方向に曲がるということはありません。

その代わり、電車が次の駅に到着するまでの時間(運転時分)が秒刻みで決められているのと、制限速度が事細かに決められていて、1キロでも速度オーバーできないという点で難しく、運転士になるには約半年間のトレーニングが必要になります。

また、自動車のようにゴム製のタイヤではなく電車の車輪は鉄製のため摩擦係数が小さく、ブレーキをかけても急に止まれない(制動距離が長い)ため、どこからブレーキをかけるかよく考えて運転しなければならないのです。

このほか、運転士が運転中に意識することは以下のようなことになります。

何を考えながら運転するの?

基本的には運転時分を見ながら出す速度を考え、どこからブレーキをかけるかを考え運転をします。運転中には次のようなことを意識しています。

信号機の色(青・黄色・赤など、色によって制限速度が決められています)
運転する線路の制限速度(カーブ、分岐器)
車両の最高速度
運転時分、列車の遅れ
車両のブレーキ性能
乗車率
電車の両数と駅の停止位置目標
地形(上り坂や下り坂)
天気
踏切や線路、ホームの安全確認

このように、多くのことを考えながら運転します。

難しそうですが、運転士は担当路線が決まっていて毎日のように同じ路線を運転しているので、「この区間では95キロまで出してあのカーブを曲がってすぐにブレーキをかけよう」という風に基本の運転操縦を覚えており、いつもダイヤ通りの運転ができるのです。

天敵は雨!雪だとさらに大変!!

雨の日の高速道路などで「雨 スリップ注意」という注意書きがよく見られます。

電車の運転でも同じで、雨は天敵なのです。

運転で一番気を使うのはブレーキ操作ですが、普段通りなら駅にぴったり止まれるようなブレーキ操作でも、雨だと滑って止まらない場合があります。これは車輪とレールの間の摩擦係数が小さくなるためです。(雪だとなおさらです)

そのため、普段より早めにブレーキをかけ、確実に止まれるよう運転しなければならないのです。

早めにブレーキをかけるということは、その分早い段階で速度が落ちるため、列車に遅延が生じやすくなります。

そのため、雨の日の運転はこのようになります。

①加速中(雨で遅れがちだから今日は110キロまで出そう)

②惰行中(いつもより速度が高く雨で滑りそうだから早めにブレーキをかけよう)

③ブレーキ中(やっぱり滑っていつもよりブレーキが効かない!早めにブレーキをかけていて良かった!)

という感じです。

実際は惰行中にカーブがあるなどして速度制限がかかり、速度を調整しなければならない場合もあります。

ブレーキ操作が難しい

先ほども少し書きましたが、電車は鉄のレールの上を鉄の車輪で走行しています。そのためレールと車輪の間の摩擦係数が小さく、ブレーキをかけてもすぐには止まりません。

だいたいの目安で、時速100キロから普通にブレーキをかけると500メートル近く走って止まります。雨の日だとさらに制動距離が長くなります。

また、駅に停車する際にも停止位置が決められており、停止位置にぴったり止まらなければなりません。

急ブレーキだと乗り心地が悪くなりますし、ゆっくり減速していれば遅延の原因にもなります。

ちょうどいいブレーキを行うのが運転士の腕であり、新米運転士の私もまだまだ発展途上です。

まとめ

電車を動かすこと自体は難しくありません。しかし、多い場合は1000人以上のお客様を乗せて運転するという責任の大きさ、同じ線路でもその日その日で環境が変わり、時間通りにぴったり停止位置に止め、失敗は許されないという怖さがあります。

それでも、人々の生活の根幹を支える社会インフラである鉄道を走らせる運転士の仕事はやりがいに溢れ、楽しい仕事です。

電車の運転士に興味がある方は、鉄道会社への就職・転職を考えてみてはいかがでしょうか?

また次回の投稿をお楽しみに。

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